【短編】続・過多想い
「大丈夫なのか?」
「もう神崎しつこい!!」
そう言い放つとお化け屋敷に入った
入った途端すぐに後悔した
意地なんか張らなきゃ良かった~
「ほら!怖いんだろ?」
神崎が手を差し伸べてくれるから
ドキドキしながらその手を握った
ドキドキしたのは束の間
墓場から首なしが出てきたよ~
「ギャ――――!!」
思わず神崎の腕にしがみついた
もう怖い
怖すぎる!!
もう帰りたいよぅ
ドキドキより怖さのが勝ってるよ
「大丈夫だって」
もう本当無理~
これで何体目のお化け?!?!?!
「もう帰るぅ!!
怖い~!!」
涙出そう
「出口も入り口もたぶん遠いぞ?」
うわぁぁぁぁん
進むしかないのかな
「うぅぅ…怖いよぅ」
怖くて進めない
本当お化けとか嫌いぃ
「ここでいるか?」
えっ?
無理無理
気絶する
神崎が先に進みだした
「嫌だぁ~!!
神崎追いてかないでぇ~」
怖さのあまり神崎の背中に抱きついた
どさくさに紛れて抱きついたけど
本当置いていかないでよ…
怖すぎる