【短編】続・過多想い
*2人*
健太と手を繋いでベンチに座ってると
心愛からメールが来た
≪17時過ぎたけど
どうする?
観覧車の前でいるよ≫
「見城達観覧車の前だって」
「それじゃあ行くか?」
「うん」
健太は一度繋いだ手を離し
恋人繋ぎをしてくれた
これだけで気持ちが舞い上がりそう
すごく幸せな気分になれる
観覧車の前に行くと
心愛と見城も仲良く手を繋いでた
2人共驚いてたけど
「付き合うようになったのか?」
「結海おめでとう」
喜んでくれた
健太は真っ赤になりながらも笑ってるし
私も笑顔が溢れる
これからもずっと仲良くしようね
次の日の朝
俺はコンビニで待ち合わせをした
俺を見つけて慌てて走って来る結海
ゆっくりでいいのに…
でも、俺に向けてくれる笑顔を見るとドキドキする
その笑顔を誰にも見せたくなくなるんだ
「ごめんね、待った?」
「全然、行こうか?」
俺が手を取って握ると
結海は恥ずかしそうに頬を赤くして微笑んだ
結海を独占したくて堪らなくなる
結海は楠瀬がモテるからか
自分がモテる事に気づいてないんだよな
変な男がよりつかねーようにしとかなきゃな