チョコレート(仮完)
私の声にならない叫びと
ガシッといいう力強い音で、
辺りがシーンと静まり返る。
はぁ。
笑い話でさっと済ますつもりだったのに…
重々しい空気の中、悠斗が喋りだした。
「説明するから、聞いてくれ。
多分そのきなおとやらは、姉ちゃんのの友達だ。」
「え?」
「笑顔は、社交辞令みたいなもんだよ。
つまり、作り笑いな。
お前には本当の笑顔しか向けないし!」
悠斗の顔が気のせいか少し赤みをおびている。
ここまでいわれると、ちょっと照れる。
だ、だけどっ
「キスは、してない。」
「えっ?でもっ……!」
「あっ。
髪についてたホコリとってもらった。」
「へ?」
え、まさかの?え、まさかの?
「私の勘違いぃぃぃぃぃぃ?!」