チョコレート(仮完)
今度は私が少し頬を染めて
手を差し伸べる。
そして、悠斗は、満面の笑みで答える。
「あぁ。」
ってね。
悠斗が私の手を取り、
歩き出すと、グイッと強く引っ張られた。
私はよろけた勢いで、悠斗の腕におさまる。
って、えっ?い、今、だだ、だきしめ…
私が混乱していると、
「ひゃっ。」
首にヒヤリと冷たい感触。
冷たいじゃないかっ!
私がプチ切れしながら首元を触ると、
チェーンのような感触が…
ん?チェーン??
私は、急いで首元を見る。
そこには、銀のチェーンに宝石がちりばめられている、
すずらんの花をモチーフにした綺麗なネックレスがあった。