チョコレート(仮完)


「ふーん。


 今日、バレンタインだし、


 誰かに告白でもするの?」


ニヤニヤしながら悠斗が聞いてきた。


ギクッ


なのに、放心状態の私は、


言ってしまったんだ。



「うん」って…(泣)



いくら放心状態でもさ、



察してよ!バカ!


アレ?誰に察してもらうんだ?


…………。


私、イタイ女………?(泣)


ていうか、悠斗めちゃくちゃビックリしてる。




私は心の中で泣きながら、




なぜか、こんな事を口走っていた。



「悠斗の好きな子から、チョコ



  もらえるといいね。」



すると悠斗は、急に歯切れ悪くなり、


「ま、まぁ…な…。」


と答えた。

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