チョコレート(仮完)
私は悠斗を不思議に思ったけど、
もう、教室の前まで来ていたから、
そこで話は終わった。
私と由佳は3組だけど、
悠斗は1組。
教室に入ると、珍しく由佳がいた。
いつもなら、チャイムギリギリなのに。
「由佳、今日は早いね」
「うん。ほら、チョコ配らなきゃだからさ」
なるほどっ!
「で、告白はいつするの?」
キラキラとした由佳の瞳に見つめられる。
「え、えっと……
て、あぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「梨乃、どしたの?」
「いつ告白するか、決めてなかった…」
ズルッ
そんな効果音がつきそうなほど、由佳はズッコケた。