神様と俺と青春と…
サクヤと香織は休憩所近くの女子トイレにいた




香「ここなら勇気たちにも聞かれないでしょ」



香織は、大きく深呼吸をする



香「最近…。いえ、ケーキを食べてるとき空にいきなり現れた黒い変な物をみてから、私の様子がおかしいの……。」



サ「様子がおかしい??」



サクヤは首を傾げる



香「うん。知らない記憶が入ってくるというか、私じゃない私の記憶があるというか……。」



サ「その記憶って?」



香「男の人が雷を投げたり、女の人が大きな人を操っていたり…。凄く大きな戦争のこと…。」



サ(この子……。まさか…)



香「最初はただの夢だと思ったの!そしてこの前、学校で山口先生が大きな人と戦っているのを見たの。他の人は何にも見えてなかったからおかしくなっちゃったのかと思ってた…。」ボロボロ



香織は、おかしくなってしまったと思っていた誤解が解けたのか、涙を流し始める



サクヤは、そして香織を抱きしめる



サ「まさか、生まれかわってくるなんて…。」ギュッ



香「さ、サクヤさん???」グスン



サ「あなたは、おかしくなんかない。そして、わたしに会ったのも、勇気に会ったのも、ハデスに会ったのも、すべて偶然じゃない。」



サクヤは更に強く抱きしめる




香「それって、どーいうこと??」



香織が泣き止む



サ「あなたは、もし神様にお願いできるなら…。




もし、あなた自身が神様になれるなら、何をこの世界に願う??」



香「わ、私が神様になったら…」
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