このせかいに

『サボるなよな―!』

先輩が私の頭を撫でた
大きな先輩の手。
慎吾くんに抱き締められた時も先輩のように
慎吾くんの手は
大きかった…

また思い出してしまった

慎吾くん…
慎吾くんっ…!!

さっきまで止まっていた涙がまた溢れ出てしまった

先輩は、そんな私を見て驚かなかった

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