殺人鬼と私

今、そんな親戚達が
目の前で死んでいる……

私の回りは、
赤色が飛び散っている

赤…赤………赤ばかりだ

そんな中で親戚を殺している人は、
「ははっ……はははっ…」
と笑いながら凶器のナイフを
もう死んでいる人間向かってに振り上げ、勢いをつけて何度も何度も突き刺していた

引き抜く際に飛び散る血がとてもきれいに見えた

ぼぅ……と見ているとナイフを振り上げてる手を止めて私の方に振り返った

中性的な笑い声だけが聞こえたフードを被っている人物を見ると、男か女かがわたらなかった
………が
ゆっくりと私の方に近づいてきながらフードをとった人物の顔を見ると男の人がはっきりと見えた

男が
「……君は、叫ばないの?」

と聞いてた

「何で叫ばないといけないの?」

逆に問いかけると、

男は

「俺はね、泣き叫んで必死に命乞いをする人間を殺すのが楽しみなんだよ」

そう
にっこりと笑いながら言った

「なら、私のことも殺すの?」

「いや
まだ殺すか殺さないかは決めないよ
でも、
その前に君の話を聞かせて?」

「……私のこと?」

「そうだよ
見た限り生きることに執着が無さそうだね…君」


「………何でわかるの?」

「うーん
なんでだろうねぇ、
君の目がね生きることを放棄してるんだよ……沢山人を殺してきた俺にはわかるんだよ」

とそう言った
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