child*medicine
魔女の遺産
その夜も魔法使いは現れました
「お前、何の病気なのか聞いたか?」
コクリと頷くと魔法使いは言えと目で訴えてきます
「私は大人になると死んでしまうそうです」
「は?」
「それが病気なのだそうです」
「お前馬鹿にしてるのか?」
魔法使いはからかわれたとでも思ったのでしょうか?
私の胸ぐらを掴みました
「…現に私の両親はそれで死んだそうです」