僕と三課と冷徹な天使 ~2015バレンタイン
僕が妄想を暴走させていると

「あっこがいるから助かるわ。
 バレンタインなんてめんどくさくてー」

コオさんは苦笑いをしながら
あっこさんに言った。

えー・・・、コオさん
めんどくさかったんだ・・・

密かにショックを受ける僕。

・・・でも、まあ、会社で
チョコを配るというのは
バレンタインの本来の趣旨から
外れてるもんな。

コオさんは残業ばかりで
チョコを買いに行く暇もないし。

でも、チョコをあげないと
吉田さんうるさそうだし。

もらえただけで奇跡だったな。

・・・でもなんかちょっとさみしい。

微妙に切ない気持ちを抱きながら
仕事を始める僕だった。
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