僕と三課と冷徹な天使 ~2015バレンタイン
「これ、コオさんからチョコ」

屋上で森本にチョコを渡す。

「え?コオさんから?悪いなあ・・・」

何だか怯えているような森本。

「灰田ももらった?」

「うん、同じものをもらった」

そんなつもりはなかったけど、
さみしそうに言ってしまった。

「そっか、同じかあ。灰田には
 特別なチョコかと思ったけど・・・
 ま、バレンタインは明日だし」

「だって明日は土曜日だよ・・・」

またさみしげに言ってしまう。

「また買い物でもつきあってもらえば?
 いつも行ってるじゃん」

「そっか・・・そうだね!」

考えてみれば
会社が休みだからって
あきらめることないんだ。

週末に会う用事なんて
いくらでも作れる。

バレンタインの日にデートなんて。

恋人みたいだなあ・・・

何だかドキドキしはじめる僕だった。
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