僕と三課と冷徹な天使 ~2015バレンタイン
次の日、僕とコオさんは
駅前で待ち合わせをした。

僕はファッションセンスが無いので
幼馴染の美容師にもらった服を
いつも着ていた。

ふと、そんな話を
コオさんにしたら
「一緒に買いに行こうよ」
と言ってくれて、
それ以来コオさんに服を
見立ててもらっている。

大体僕が選ぶものは却下されて、
コオさんが選んだものを買うことになる。

でも試着するとコオさんが笑顔で
「灰田、かっこいい!似合う!」
と言うので、喜んで買う。

今日もコオさんにほめられて
いい気分で買い物を終えた。

「お茶でも飲みましょうか?」

僕が言うと、

「あのさ、実は”ワンピース”の続きが
 気になるんだよね…」

コオさんの言いたいことは
すぐわかるようになってきた。

「じゃ、うちでマンガを読みながら
 お茶しますか」

「うん」

笑顔で答えるコオさん。
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