僕と三課と冷徹な天使 ~2015バレンタイン
コオさんは家に入るなり
ワンピースを手に取る。
「そんなに読みたいなら
言ってくださいよ。持って行くのに」
「読み始めると止まらないから
我慢してたんだよ。
マンガで徹夜して仕事にならなかったら
さすがにまずいでしょ」
笑って言いながらも、
もうページをめくり始める。
一生懸命まんがを読む横顔を
盗み見ながら
お茶を飲んでいると
”ピンポーン”
家のチャイムが鳴った。
誰だろう?と思うと
”宅急便でーす”
という声が聞こえた。
はんこを押して荷物を受けとる。
母からだ。
何も考えずに荷物を開ける。
小さくてかわいい箱が出てきた。
・・・そうか、今日はバレンタインだった。
すっかり忘れていた僕。
「それ、チョコ?」
とコオさんがこっちを見て聞いた。
「はい。母からです」
と何気なく答える。
「ふーん」
あからさまに素っ気ないコオさん。
顔も冷たい気がする。
・・・え、信じてない?
何となく焦ってしまう。
「いや、本当に母からなんです。
あの、ほら・・・」
証拠に一緒に送られてきた手紙を見せる。
「別に何も言ってないじゃん。
そんなに弁解しなくてもいいよ~」
コオさんは大笑いしはじめる。
やられた・・・
コオさんは女優なんだと思う。
ワンピースを手に取る。
「そんなに読みたいなら
言ってくださいよ。持って行くのに」
「読み始めると止まらないから
我慢してたんだよ。
マンガで徹夜して仕事にならなかったら
さすがにまずいでしょ」
笑って言いながらも、
もうページをめくり始める。
一生懸命まんがを読む横顔を
盗み見ながら
お茶を飲んでいると
”ピンポーン”
家のチャイムが鳴った。
誰だろう?と思うと
”宅急便でーす”
という声が聞こえた。
はんこを押して荷物を受けとる。
母からだ。
何も考えずに荷物を開ける。
小さくてかわいい箱が出てきた。
・・・そうか、今日はバレンタインだった。
すっかり忘れていた僕。
「それ、チョコ?」
とコオさんがこっちを見て聞いた。
「はい。母からです」
と何気なく答える。
「ふーん」
あからさまに素っ気ないコオさん。
顔も冷たい気がする。
・・・え、信じてない?
何となく焦ってしまう。
「いや、本当に母からなんです。
あの、ほら・・・」
証拠に一緒に送られてきた手紙を見せる。
「別に何も言ってないじゃん。
そんなに弁解しなくてもいいよ~」
コオさんは大笑いしはじめる。
やられた・・・
コオさんは女優なんだと思う。