結婚してください

沢山買い物したからお店を出ると結局は英輔の車に乗せてもらって家まで送ってもらった。


買い物袋と私を降ろすと、英輔は車から降りることなくそのまま帰っていった。


そうよね・・・こんな小さな家、小汚い普通の家には入りたくないよね。


お茶くらい出すのに。けど、それも要らないんだよね?


だったらそんな家の娘を嫁にしたくないって親を説得すれば良いじゃない。


18の誕生日に入籍することが家のしきたりであって、私と結婚することはしきたりには関係ないんだから。


ただ、昔、私のおじいちゃんが英輔の祖父と親友だったらしく、英輔の祖父を私のおじいちゃんが助けたことがあったから、そのときのお礼に私を嫁に貰うというもの。


そんなのは単なる口約束だし、お礼してもらうようなことでもないし。


お礼なら他の方法でも良いと思うんだよね。




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