結婚してください

・・二人の赤ちゃん

【英輔★side】


あれから亜紀のお腹はだんだんと大きくなり妊婦らしい体つきになってきた。


家政婦や看護師が付いているとは言え俺は夫として亜紀のそばに居てやりたいと思うようになった。


だから、


亜紀のマンションへ行く日が増え泊まる日も多くなってきた。


昨夜も俺は亜紀のマンションへと泊まった。


大きなお腹を蹴る子どもの足の力に驚くことが多い最近では、俺はそんなお腹を見ることが楽しみになっている。


それに同じベッドに眠っていると夫婦だと実感できるのがいい。


亜紀を抱きしめながら眠るのは至福の時だ。


あの夏山以来、一緒に眠る時は俺に身を委ねてくれる。


おやすみのキスをして抱きしめると亜紀は抵抗することなく俺の腕の中で眠ってくれる。


そんな亜紀を見て、俺を嫌ってはいないんだよな?と心の中で問う。


もしかしたら、俺が夫だから仕方なくこうしているのか・・・




< 187 / 442 >

この作品をシェア

pagetop