結婚してください

そして迎えたパーティ当日


私は覚悟を決めパーティへと臨んだ。


長男の英紀を抱きかかえ控室にいた。


英輔は会場の確認と客の挨拶と忙しいようだ。


私が控室に来たのを確認するとすぐさま会場のほうへと向かった。


英輔の義父は今日は孫のお披露目とあってかなり上機嫌だ。しかも、孫は男の子とあってかなり喜んでいた。


やはりこんな家だと跡継ぎ問題が重要視されるだけに当然のことなのだろう。


時間が刻々と過ぎていくとお祝いに駆けつけてくれたお客様で会場はいっぱいになる。


予定の時間になると英紀を連れに英輔が控室へとやってくる。


「亜紀、少しだけ我慢してくれ。」


英紀を抱きかかえると私の頬に優しくキスをした。


英輔なりの思いやりなのだろうと落ち着かなかった気分も少し平静さを取り戻し会場へと向かった。





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