結婚してください

私が倒れて数日間、英輔は毎日見舞いに来てくれた。


英輔の言葉にショックを受けて倒れただけなのに、未だにマンションの自室のベッドから起き上がれない。


英輔は責任を感じて来てくれていると思った私は英輔とは顔を合わせたくなかった。


だから、英輔がやってくるとベッドに深々と入り英輔に背を向けて眠っていた。


英紀と触れ合う時間さえ億劫になっている私を英輔は何も言わなかった。


私が会いたがらないと察した英輔はリビングへ行き英紀と過ごしていた。


その間、私はベッドから降りることはなかった。


そんな日が数日過ぎる。


今のままではいけないと思いながらも、私はこれからの生活を考えるとどうしていいのか悩んでしまう。


英輔は私はここに住むと言った。


英紀と一緒に住んでも良いのだろうか?


もしかしたら英輔は再婚を考えている?


だから、私も英紀も英輔には必要なくなった?


そういうことなの?


< 212 / 442 >

この作品をシェア

pagetop