結婚してください

久しぶりにベッドの中で抱き合った。


亜紀は日ごろ子育てで疲れているだろう。


それでも俺の思うが儘抱かせてくれた。


少しは俺に心があると思っていいのだろうか?


眠る亜紀の頭を撫でる。


しっかり眠っているようだ。


触れる俺の手に気づかないようだ。


疲れさせてしまったか?


手加減できなかったから・・・・


痛い思いさせていなければいいが。


「あの、英輔様、よろしいでしょうか?」


マンションへ来てすぐに寝室に入ったままだったから家政婦も困ってるだろうな。


「どうしたんだ?」


「大旦那様がお見えになっていらっしゃいます。」


はあ?!


親父が?!


いったい何故ここへ来たんだ?!



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