結婚してください

「これ以上キスしたら止められなくなるよ。
さあ、ディナーへ行こうか。」


「そうね」


英輔もただの男なのよね。


こんな色っぽい姿をしていると興奮してくるのかしらね。


離婚した愛想尽かした元妻でも欲望を満たす相手としては問題ないのね。


とても悲しいことだけど。


でも、今は英輔との時間を大切にしたい。


だから、最後まで悔いの残らない時間を過ごしたい。


マンションを出ると、外には迎えの車がリムジンが待っていた。


二人車に乗り行き着く先は、藤堂家が経営するホテルだ。


そして、その最上階にある特別スウィートルームが今日の私たちが過ごす部屋らしい。


でも、その前に階下にあるセレブ専用レストランで食事をする。


一般人にはとても入れそうにない高級レストランだ。


ドレスコードのある格式高いお店には一般人の私たちには縁のないお店。


そんなお店に英輔のエスコートで入店する。


お店に入るなり英輔は注目を浴びる。


業界での知名度もあるが英輔の容姿がお店の女性客の視線を集める。


こんな素敵な人が私の夫だったなんて・・・


元夫よね、今では赤の他人なのだから。


すると、見知らぬ人が声をかけてきた。



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