結婚してください
「亜紀とは離れたくなかったんだ。
俺には亜紀が必要なんだ!」
亜紀は信じられないという顔をして両手で耳を塞いだ。
俺の言い訳などは聞きたくないんだ。
俺がどんなに亜紀を愛し放したくないと思っていても、そんなの言い訳に過ぎない。
そしてそんな言い訳は亜紀は聞きたくないだろう。
「亜紀、信じてほしい。
俺は・・・」
「触らないで!!」
亜紀の目には涙が溢れてきた。
悲しい顔をした亜紀。
悲しませるつもりはなかった。