結婚してください
そして彼の誕生日である7月20日に入籍することになっている。
これは家のしきたり。
彼が18歳になった時、入籍した妻が必要だ。
それが、彼が家督を相続する条件になっているから。
もし、誕生日までに結婚しなければ後継者として認められない。
だから、英輔は必死になって婚姻届にサインを書かせようとしている。
彼の誕生日まであと2ヶ月。
そう、彼が家の跡を継ぎたければ2ヶ月以内に私にサインさせる必要がある。
タイムリミットは2ヶ月。
さて、この2ヶ月を短いと感じるのか、長いと感じるのか。