結婚してください

翌朝、遅くに目を覚ますと屋敷内がなんだか騒々しい。


私はいつものように目を覚ますと洗面所へと行く。


朝の身支度をすませると食事へと廊下へ出ると、子ども部屋の方が騒々しい。


何かあったのだろうか?


すると子ども部屋から英輔が出てくる。


「どうしたの? 
なにか騒々しい気がするんだけど。」


「英紀が高熱を出したんだ。
それで医者の診察を受けたり、看護師が出入りしてね。
少し騒がせたようだ。」


高熱?!


そう言えば、私、昨夜、英紀君の体がいつもより温かいと感じてた。


なのに、英輔とのことで頭がいっぱいになって・・・・


「英紀君は大丈夫なの?!
私・・・私・・・どうしよう」


「大丈夫だよ。亜紀は最近疲れ気味だろう?
子ども達の面倒をよく見てくれるから。
亜紀も少し休んだらいいよ。英紀も良く寝ているし。」


英紀君は高熱出して寝ているんだよ。


それも、私が気づいていたのに朝まで放置してたんだから。


英紀君たちの面倒を見るって、責任もって見るって決めたのに。


こんな無責任なことして・・・・


英紀君、ごめんね。私がもっとしっかりしていれば・・・




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