結婚してください

何気にやっていたけど、今、英輔見てなかった?


私の胸見た?


授乳するところを見てるの?!


「あ? ああ、そうか・・・ごめん」


真っ赤になる私の顔を見て英輔は背を向けた。


「ごめん。いつもの癖で」


「え? くせ?」


「いつも見てたから。
・・・・・あ、
いや・・・そうじゃなくて。」


私が真っ赤になるのを見て英輔は困っている様子。


英輔がいるのに何であんなことできたんだろう?


恥ずかしい。


消毒するところや授乳するのを見てたのに気付かなかった?


ううん、目の前にいたんだから。


なのに・・・・


「もういいよ。でも、今度からは気を遣ってね。」


「悪かったよ」


素直な英輔。


そんなに素直に謝られると英輔じゃないみたい。


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