結婚してください

翌朝、私は英輔が心配で早起きして病院へと向かった。


英輔がいる個室へと入っていくと、まだ、英輔は眠っていた。


顔色は良くなく少し苦しそうな顔をしていた。


病室を見渡すと、義父の姿はなく英輔だけがベッドに眠っていた。


「英輔・・・大丈夫かしら」


額に触れると英輔の熱を感じる。



微熱? 大丈夫なの?


英輔のそばにいるからね。


もう、英輔とは離れていたくない。


だから、早く目を覚まして。


じゃなきゃ、不安で押し潰されそうになるの。



英輔の顔を見ていると涙が流れてくる。


こんなにも英輔のことを思っていたなんて自分でも信じられない。


英輔を愛している。

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