結婚してください

「書類上ではなくて俺たちの心の話をしている。」


「心の?」


「そうだ」


英輔は私の隣に座り頭を撫でた。


その英輔の手にドキッとしてしまう。


英輔の一挙手一投足が気になってしまう。


つい目が英輔の手のほうに動いてしまう。


英輔のちょっとした動作に緊張が走る。


ものすごく心臓がバクバクしている。


潤む目をじっと見つめられさらに心臓の動きが早くなる。


ものすごい音が聞こえてくる。


私の心臓の音がきっと英輔にも聞こえているわよね。




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