結婚してください

「今日は私たちの結婚を祝ってくれてありがとうございます。

これから亜紀と二人幸せな家庭を築いていきます。」



英輔の挨拶に続いて私からも大事な話がある。


「あの、実は、私たちにまた家族が増えるかもしれないので、新しい家族ともどもよろしくお願いします。」


そんなことを言うものだから英輔はかなり驚いていた。


だってまだ話していなかったから。


まさかこんなことになるとは思わなかった。


「いつ分かったんだ?!」


「昨日、病院へ行ってきたの。」


まだまだ手のかかる小さな子がいるのに、また妊娠してしまった。


英輔も私も戸惑うことばかり。


それでも赤ちゃんは私たちが愛し合ったからできたもの。


大事に育てていこうねと二人見つめあってキスしあった。


< 367 / 442 >

この作品をシェア

pagetop