結婚してください
最近、遅くまで書斎に籠ることがある。
すると心配した亜紀がコーヒーを持ってきてくれる。
それは嬉しいが、夜に亜紀の姿を見ると俺はまだ新婚気分が抜けない。
入籍後既に5年以上過ぎているのに。
しかも、連続出産に亜紀の体の負担は大きい。しばらくは避妊は大事で絶対に亜紀を妊娠させてはいけない。
いや、今はまだ妊娠中で出産前なのだから妊娠しないのだからその心配はない。
ただ、妊婦に無理させて亜紀の体に何かあれば困るんだ。
けれど、俺には自信がない。
だから、いい具合に会社の仕事が口実に出来るため書斎に籠るんだ。
だから、亜紀、夜にコーヒーは必要ないんだよ。
君から離れたくて書斎にいるのだから。
俺は、亜紀から離れたいんだ。
なのに、何故そんな姿でコーヒーを持ってくるんだ?!
それはナイトドレスじゃないか。俺を誘惑しにここまでやってきているのか?
俺を拷問にかけたいのか?
なのに、亜紀は俺の神経を逆なでするのが得意なようだ。
「あまり無理しないでね。」
潤んだ目に甘い声で囁かれると俺の理性は保てない。
そうなんだ、亜紀の前では考えるより先に体が勝手に動く。
そして今もだ、もう 俺は自分の体なのに自由にならない。
気づいた時は亜紀を抱きしめ甘いキスをしてそして下着を剥ぎ取ってしまっている。
亜紀の中に身を埋めることの喜びを俺は知っている。
亜紀が悦ぶその体に触れる喜びに溺れてしまう。