結婚してください

「英輔、弁当持ってきたよ。」


「ああ、ありがとう。いつも子ども達の世話で大変なのに悪いね。」


本当にそうだ。昨夜も疲れて英紀のベッドに寄り添って眠っていた。


あまり無理しないで欲しい。


「ううん。英輔の体の方が心配だわ。無理しないでね。」


ああ、ここでそんな表情されたら俺は手を出さずにはいられない。


亜紀、頬をピンクに染めてプルプルの唇をしているなんて罪なことだよ。


「英輔?」


「今すぐ食べたい」


「じゃあ、お茶入れるね」


「ちがう、亜紀をだよ」


おい、目を潤ませるな。期待していたと言わんばかりのその顔は反則だぞ。


そんなに俺が欲しかったのか。


ああ、もう ダメだ。


亜紀の中に入りたい。


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