結婚してください

結局、会社なのにオフィスなのにやってしまった。


オフィスにソファーがあるからいけないんだ。


いや、机があっても同じことだ。


妊婦なのに無茶させた。


ソファーで体を痛めていないといいけれど。


「大丈夫か? どこも痛くないか?」


「大丈夫よ。それに英輔が欲しかったから嬉しかったよ。」


おい、まだ誘惑するのか?


そりゃあ まだ後1回くらいは大丈夫だけど・・・・


いやダメだ。亜紀の体の負担を考えてやらないと。



「続きは帰ってからだよ。今夜は起きて待ってて欲しい。」


「うん、分かった。」


そんなに頬を赤く染めて上目づかいで俺を見るのはよしてくれ。


必死に我慢しているんだから。


「じゃあ、お昼になったらちゃんと食べてね、お弁当。」


「ああ、ありがとう。」


こんなことなら毎日弁当を届けてくれてもいいぞ。


あー いい気分だ。


今日はなんて良い日なんだ。


仕事が捗りそうだ。


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