結婚してください
急いで会場から走り去り、外へと出て行く。
「車を早く呼んで頂戴!」
「あの、どちら様の?」
「藤沢です!! 藤沢の家の車よ!」
「少々お待ちください!」
早く車よ来て!
こんなところには1秒たりとも居たくないの。
「そんなに慌ててどこに行くのかおしえてくれないか?」
この悍ましい声
聞きたくもなかった声
暫くの間聞くことはなかったから大丈夫だと思っていた
なのに、何故? それに ここはあなたのような一般人には入れないところよ!
「久しぶりに会ったのに嬉しくないのか?なあ 寂しかっただろう?」
「近寄らないで。警備員呼ぶわよ!!」
「そんな連れないこと言うなよ。俺が欲しくて寂しかっただろう?」
「いや・・・よらないで。
来ないで!!!」