結婚してください
「ねえ、広樹叔父ちゃん、沙紀ね今日のパーティで叔父ちゃんにエスコートしてもらいたいな!」
おい、今夜は藤堂家の親族だけじゃないんだぞ。
会社の創立記念パーティなんだ。
俺は嫁さがしを本格的にやりたいんだ。
子どものお前のお守なんかやってられるか。
それに、子どもが夜のパーティへ来るんじゃない!
「ねえ、叔父ちゃん♪」
「ああ、いいよ。沙紀は叔父ちゃんがエスコートしてあげるよ。」
「やったー!」
ああ、俺はダメな男なんだ・・・orz
沙紀の愛らしい笑顔には逆らえない。
兄貴~ 沙紀は連れてくるなよ。
俺は自分の嫁と子が欲しいんだよ。
これじゃあ、いつまで経っても俺には嫁が来ないだろう!
兄貴が俺の年齢の時は、義姉とやり放題だったくせに。
自分は次々と子どもを作ったくせに。
俺には彼女さえもいない寂しい毎日なんだぞ。
これじゃあ 藤堂家を支えられないじゃないか。
兄貴だけに会社を任せるなんて俺は絶対にできない。
俺も会社に貢献したいんだ!
親父にも兄貴にも認められたいんだよ。
なのに、また、沙紀のお守りなのか?
沙紀・・・・叔父ちゃんは嫁が欲しいんだよ。