結婚してください

「ねえ、広樹叔父ちゃん、沙紀ね今日のパーティで叔父ちゃんにエスコートしてもらいたいな!」


おい、今夜は藤堂家の親族だけじゃないんだぞ。


会社の創立記念パーティなんだ。


俺は嫁さがしを本格的にやりたいんだ。


子どものお前のお守なんかやってられるか。


それに、子どもが夜のパーティへ来るんじゃない!


「ねえ、叔父ちゃん♪」


「ああ、いいよ。沙紀は叔父ちゃんがエスコートしてあげるよ。」


「やったー!」


ああ、俺はダメな男なんだ・・・orz


沙紀の愛らしい笑顔には逆らえない。


兄貴~ 沙紀は連れてくるなよ。


俺は自分の嫁と子が欲しいんだよ。


これじゃあ、いつまで経っても俺には嫁が来ないだろう!


兄貴が俺の年齢の時は、義姉とやり放題だったくせに。


自分は次々と子どもを作ったくせに。


俺には彼女さえもいない寂しい毎日なんだぞ。


これじゃあ 藤堂家を支えられないじゃないか。


兄貴だけに会社を任せるなんて俺は絶対にできない。


俺も会社に貢献したいんだ!


親父にも兄貴にも認められたいんだよ。


なのに、また、沙紀のお守りなのか?


沙紀・・・・叔父ちゃんは嫁が欲しいんだよ。


< 421 / 442 >

この作品をシェア

pagetop