結婚してください

翌日、目を覚ますとこれまでと違った天井が見える。


藤堂家の天井を見て目を覚ますと、豪華絢爛すぎて目が眩しかった。


今も同じく、藤堂家に勝るとも劣らずの天井が目に入る。


そしてベッドに眠っていた私が誰かに抱きしめられていることに気づき「誰?」と声をかけて見ると、そこには知らない男の人が眠っていた。


「?!」


うそっ!!!  私、やっちゃった?!


行きずりの男と寝たの?!


え、あ、でも、服着てる。  けど、この人着てないよ?!


裸なの???


これ、どういうこと?!


え・・と、私はどうしたら良いのだろうか?


このまま逃げ帰る? でも、ここってお屋敷だよね? どこの?


英輔の家じゃない。 見たことない家よ。部屋だわ。


それに、この人誰?


一人オロオロしていると、私に気づいたのかこの男の人が目を覚ました。


「ん、おはよう。元気よさそうだね。」


そう言うと、いきなり唇にキスされた。


「ぎゃっ!!!」


ふぁ・・・・ファーストキスだったのに! どうしてくれるのよっ!





< 49 / 442 >

この作品をシェア

pagetop