結婚してください



「あの、貴方の名前は?」


「俺は伊澤善道(いさわ よしみち)。善道で良いよ。」


「じゃあ、善道さん。あの、ここで働かせて貰えませんか?!
何でもしますから、暫く雇ってもらえませんか? 出来れば住み込みが助かるんだけど。」


これじゃあ、家出少女だよね? そんな子雇うはずないのに。履歴書も紹介状もないのに。


図々しいよね? それに信用もないし無理だよね?


「いいよ、亜紀ちゃんのこと気に入ったから俺専属メイドにしちゃおうかな?」


「へ?」


と、ノリの良い人に拾ってもらったのは良いけど、このまま大丈夫なのだろうか?


少し不安ではあるけど、お屋敷だから大丈夫だよね?
< 51 / 442 >

この作品をシェア

pagetop