隣の席の苦手なキミと
「じゃ、私は帰るね。」
夜ご飯も食べ終わり、奈々ちゃんにそう言う。
「優香お姉ちゃん、また来てくれる?」
涙目でそう聞かれてしまい、頷く。
「絶対来るよ。例え、会津くんとケンカしても奈々ちゃんのところ来るからね。」
まぁ、ケンカするほど仲良くはないんだけど。
「白崎、行くぞ。」
「うんって、送ってくれるの?」
「当たり前だろ。」
そう言って外に出ると奈々ちゃんが慌てて私たちのところに来る。
「お兄ちゃん、優香お姉ちゃん、もう暗いんだから手を繋いで帰ってね。」