隣の席の苦手なキミと
「手?」
まって、私たちがそんなことすると…確実にダメだ。
だって…手って……そんな、恋人同士みたいな……
顔を赤くしてると、
「ん、わかった。白崎、行こうか。」
会津くんはそう言って私の手を取った。
「う、うん…」
奈々ちゃんのためだってことはわかるけど、心臓が鳴り止まない。
「っ、会津くん、そろそろいいんじゃない?」
しばらく歩いて奈々ちゃんも家に入ったのを確認してそう言うと会津くんは手に力を入れた。
「やだ。おまえ、危ないから迷子になりそうで怖い。」
「な、ならないよ!」
私をなんだと思っているのだろうか。