隣の席の苦手なキミと
「ーー?優香……優香っ!」
南ちゃんにそう言われ、ビクッとしてしまう。
「ご、ごめん。ボーッとしてた。」
「もう、大丈夫?眠いの?寝よっか。明日のために。」
南ちゃんがそう言うと、みんな同意の声をあげて眠り出す。
「うん。おやすみ、南ちゃん。」
「ん、おやすみ。優香。」
明日は…楽しみだな。優勝できるといいな。
明日が楽しみだなんて、中学生の頃は思えなかったな。
明日なんて来なければいい。ずっとそんなことを思ってたから。
明日、絶対優勝しよう。
中学生時代のことは忘れて、明日のことに集中しよう。
そう思って、私は眠りについた。