隣の席の苦手なキミと




それにしても……繋がれている手に集中している。



手汗…とか大丈夫だよね……?



眠気が一気に飛んで行ってしまった。




「白崎、顔赤いけど…暑い?」



私の顔を覗き込む会津くん。



こ、これだから無自覚は…っ!

そんなことされたら余計赤くなるに決まってる。



ドキドキ、心臓がうるさい。



「あ、暑くない……っ!」



私がそう言うと会津くんはホッとしたように笑った。



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