隣の席の苦手なキミと




その友達がそう言うと女子は口を開く。



「きっと…好きな子ができたから、好きという気持ちがどんなのかわかったんだよ。

告白も勇気を出さなきゃできないってことがわかったんだよ。」



悲しそうにそう言う女子を友達が慰める。



そして、会話は終わった。



「…会津くん、ずいぶん最低なフり方をしてたんだね。

ま、もともとは口悪いから当然、なのかな。」


南ちゃんがため息をつく。



「うん…そうだね…。」



会津くんの好きな人、誰なんだろうか。



そればかりがグルグルと頭のなかで回る。



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