隣の席の苦手なキミと
そして今日、その中学の頃と同じ表情をしていた。
辛そうな、泣きそうな顔。
守ってあげなきゃ。優香のもとへと行かなきゃー
走り出そうとするけど足を止める。
そして優香の隣の席でのんびり帰る支度をしてる会津くんを見る。
……私より、会津くんが言った方がいいんだよね。きっと。
その方が優香も安心するだろう。
会津くんに負けるのは悔しいけど、優香は会津くんのこと好きになってしまったのだから仕方がない。
親友ってのは、見守ってあげるしかないんだ。
だから私は、会津くんに声をかけた。