隣の席の苦手なキミと




公園につくとベンチに座ってる人影がひとつ。



あれって…白崎か?



白崎の元へと駆け寄ると、



「会津くん…?」



白崎はびしょびしょに濡れていた。




なんで…。遅かったのか。くそっ、なんでもっと早くここにつかなかったんだ。




「どうした?それ。」



俺がそう聞くと白崎はへへっと笑った。




「水遊びしてたらこんなになっちゃった。」




……嘘だ。



「水遊びできるようなものなんて一切ないけど。しかも、制服でするのか?」




俺がそう言うと白崎は俯いた。



「……っ、なんでもないから。先帰ってよ。私のことなんてほっといて。」



そう言って帰ろうとする白崎。



ほっとけるわけなんて、ねぇだろ。



ギュッと白崎の腕をつかむ。




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