隣の席の苦手なキミと
「ごめん…ありがと。」
俯きながらそう言うと、会津くんはふっと笑った。
「でもさ、一応俺、男だから警戒くらいしろよ。」
会津くんにそう言われ、固まってしまう。
そういえば今、2人きり?
奈々ちゃんもお母さんもお父さんも家に誰にもいないし。
気づいてしまうと意識しないわけにはいかない。
ドキドキー
心臓がうるさくなり始める。
アピール?チャンス?
そう思い、会津くんに抱きつく。
「わ…って、どうかしたのか?」
ギューっと思いっきり抱きしめる私にそう聞く会津くん。