隣の席の苦手なキミと




そう聞かれ、会津くんを見上げる。



「でも…会津くん、私のこと最低って…」



先ほど言われた言葉を思い出す。



「はぁ?んなもん、嘘に決まってんだろ。嘘っつーか、最後まで聞かなかったお前が悪い。」



そんなことを言われ戸惑ってしまう。



確かに私は途中で逃げ出した。

あのあとに続く言葉が何かあったのかな。



「で、あの…続き、何言ったの?」



私がそう聞くと会津くんはクシャリと私の頭を撫でた。



「いわねぇよ。バーカ。聞かなかったおまえが悪い。で、返事は?」



< 204 / 300 >

この作品をシェア

pagetop