隣の席の苦手なキミと
そう聞かれ、会津くんを見上げる。
「でも…会津くん、私のこと最低って…」
先ほど言われた言葉を思い出す。
「はぁ?んなもん、嘘に決まってんだろ。嘘っつーか、最後まで聞かなかったお前が悪い。」
そんなことを言われ戸惑ってしまう。
確かに私は途中で逃げ出した。
あのあとに続く言葉が何かあったのかな。
「で、あの…続き、何言ったの?」
私がそう聞くと会津くんはクシャリと私の頭を撫でた。
「いわねぇよ。バーカ。聞かなかったおまえが悪い。で、返事は?」