隣の席の苦手なキミと
「会津くん……どうかした?」
私がそう言うと会津くんは不自然すぎるほど肩を揺らす。
「いやその、そいつらは多分、もう現れねぇと思うぞ。」
もしかして…
「会津くん、なにかしてくれた?」
確かに、あの日私が逃げ出してから会津くんが私のところまで来てくれる時間が長かった。
何か言ってくれたのかな。
「俺は脅したっつーか……」
バツが悪そうにいう会津くん。
「おっ、脅した⁉︎ 」
少し驚いてしまう。
「なんでもねーよ!何もやってねーし、俺は無関係だ!はい、この話終わり!」
会津くんはそう言って私の手を取る。