隣の席の苦手なキミと




「つーか、なんで俺ら付き合ってんのに手繋いでなかったわけ?ほら、繋ぐぞ。」




「う、ん……」



ギュッと握られ、ドクンッと胸が鳴る。



そして、しばらくの間なぜか沈黙が続く。



何か話した方がいいのかな……



口を開こうとした時、会津くんの手に力が入った。



「……優香。」




そして呼ばれた。名字ではなく、名前を。



「……っ!」




なにそれ、やばいよ、反則だよ……っ。




< 219 / 300 >

この作品をシェア

pagetop