隣の席の苦手なキミと




「急に名前…呼ばないでよ。」



俯きながらそう言うと会津くんはため息をついた。



「あのさ、おまえばっか恥ずかしいんじゃないの。」




そう言われ、会津くんの顔を見るとかすかに赤かった。



「…おまえも呼べよ。」



ボソリとそう言われ戸惑ってしまう。



名前呼ぶの?会津くんの?そんなの無理だよ……っ!




「ほら、はやく。」




せかされて、首を横にふる。




「むり…呼べないよ……」



私がそう言うと会津くんは私を近くの壁に押し付けた。




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