隣の席の苦手なキミと




「可愛いよ……すごく。この赤い表情とか俺だけに見せてね。」



そう言われ、コクリと頷くと会津くんは優しく微笑んだ。



「いい子。いい子にはキスしてあげようか。」



会津くんにそう言われ後ずさる。



「ちょっ…ここ道端…っ!」



「じゃあして欲しくないの?」



そう言われ困ってしまう。



って、何困ってるんだ、私。して欲しくないって言わなきゃ。


でも……して欲しいのかな。



「その…キスは2人の時がいいなって…」



私がそう言うと会津くんは満足げに微笑んだ。





「そうか、やっぱ可愛い。じゃ、帰るか。」




「うん…っ。」




そうして私たちは帰路に着いたのだった。




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