隣の席の苦手なキミと



ったく、本当、物分かりの悪いやつらだな。


昨日一生許さないっつったんだから諦めろよ。



ため息をつきながら歩く。



会いてぇな。優香に。癒されたい。あいつ、可愛いし見てて微笑ましい。



出会った時とか隣の席になった時とかも、まさかこんな風に付き合ってるなんて思ってもみなかった。



そして、こんなに優香が可愛くて愛おしいなんて……


女嫌いだから、優香にベタ惚れになるとか夢にもみなかった。




一瞬たりとも離れたくない。



そう思ってるけど、口に出したら男のくせに重い、とか思われそうで怖い。



てか、口に出すのもなんだかてれくさいから無理だけどな。



< 230 / 300 >

この作品をシェア

pagetop