隣の席の苦手なキミと



「入るよ。だけどその前に…」



優香の顎を少し上げ、指で固定する。



「奈々の前とかだとキス、出来ないからさ。」



俺はそう言って優香に深く口付ける。



「んっ…」



しばらくすると苦しそうに俺の胸を叩く優香。



……息吸わねぇからすぐ苦しくなるのに。

息を止めてる優香を見てそう思う。



キスを止めてやると優香は息切れをしていた。



「会津くんっ…中、入ろ…?」



苦しかったせいか、涙目の優香。



その表情にゾクリとする。



涙目とか…マジそそられる……。もっと…めちゃくちゃにしてぇ…



優香に手を伸ばそうとすると、玄関のドアがガチャリとあいた。



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