隣の席の苦手なキミと
南ちゃんは…本当優しいね。
ギュッと南ちゃんに抱きつくと背中をさすってくれる。
「よしよし。休み時間とかお昼ご飯は一緒に過ごそうね。」
「うん……っ」
チラリと会津くんを見ると、ため息をついていた。
「南ちゃん大好き。会津くんのバカ。」
そう言って私は机を移動させたのだった。
隣の席の男子は、運が良いのか、浜村くんだった。
よかった、全く話したことのない男子より浜村くんのほうがいい。